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2012年10月 1日 (月)

レポート:好きを極める働き方(秋山進)

Akiyamasan

9月29日に開催したインディペンデント・コントラクター協会のセミナーは、9月担当の理事 岩松さんがIC協会を一緒に立ち上げた 、プリンシプル・コンサルティング・グループ 代表 秋山進さんを指名。久々のIC協会 初代理事長の登壇ということで20名以上が参加し、活気のあるセミナーとなりました。

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(司会の岩松さん)

■自律した人同士のグループ企業

秋山さんが仕事を初めてから25年間考え続けて来た「理想の働く環境」。今、そのひとつの解に近づきつつあるといいます。

組織のトップにいるという意味ではICではなくなったけれども、目指していた自律した人たちと一緒に働く新しい形が回りはじめているとのこと。

秋山さんは現在、プリンシプル・コンサルティング・グループの代表をつとめます。グループ会社はコンプライアンスや人事関係のコンサルティングなど7ユニットあり、1名の経理のアシスタントの方を含めて8名が働いています。つまり、1ユニット1名となります。

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プリンシプル・コンサルティング・グループのコミュニティの全体像(拡大図)

グループ会社には、分野は近いけれども被らない専門家が所属し、様々な案件で連携をとっています。

例えば、「プリンシプル・コンサルティング」で、リスクコンサルティングを進める際には、地震がきた際に何を備えておきどのように事業継続を行うか(BCP)の体制を整える話が必ずセットで出てくるので「プリンシプルBCP研究所」と連携します。

秋山さんはIC協会を立ち上げた当初、
「プロジェクトごとに最適な人とチームを組んで質の高い仕事をする」
と主張していました。けれども最近はそうではないと思うようになりました。

1回ごとに知らない人とチームを作ると、初めての事が多いため調整に手間取りますが、何回か仕事をしている顔なじみの人と仕事すると仕事がとてもスムーズに回ります。会社として雇ってしまうと、給料が高い専門家ばかりなので、それぞれが独立的に動き、自助努力で稼ぎながらも連携するという形をとったのがプリンシプル・コンサルティング・グループです。

プリンシプル・コンサルティング・グループで働く人たちは、秋山さんと過去に仕事をしたことがある人たち人ばかりです。そして採用基準は、一度なんらかの挫折経験がある人だとか。成功も挫折も知っている人ならではの器の大きさが、仕事をすすめる上での大切な潤滑油になるようです。


■グループ間のお金の話はゆるく、パートナーとは固くつながるほうがいい

改めてICについて考えると、ICとして個人で活躍している人は、技術もあり、営業もでき、お客さんのハンドリングも上手く、コンテンツも発信可能、というなんでも上手にできる人です。

でも、独立する人は、
果たしてそんなマルチプレイヤーばかりだろうか。
または営業をしたくて独立したのだろうか。

秋山さんは、実はICは、かなりハードルが高いのではないかと考えます。

好きな仕事を極めたくて独立した人、特に技術系の人は営業が得意ではないことがほとんどです。

プリンシプル・コンサルティング・グループは、グループで連携をとって仕事をするので、営業に労力をかけなくても、得意分野で能力を発揮しやすい環境にあります。この形はメーカーなどに勤めていて、技術はあるけども営業が苦手な人が、独立して働きやすい形を作りあげつつあるのではないかといいます。

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ちなみに、グループ間で案件を連携した場合は「適当」がポイント。

細かく金額のことを言っても時間の無駄、ということを知っている経験、実績のあるおじさん、おばさんばかりなので、「今回は7:3くらいの配分にしよう」「今回は泣いて」などのゆるく握った形で進めます。まずはお客様からの仕事にお応えすることを考えて、そのあとどのくらい仕事をしたか、などを正直ベースで話をして、調整するといったゆるい感じでもOKでも良いような関係を築いています。

また、各社は、業務を委託するパートナー企業(盟友企業)を持っています。

盟友企業からは決して浮気をしない、ということも大切にしています。案件ごとにパートナーを変更するよりは、継続して一緒に仕事することを意思表示すると、双方に厚い信頼感が生まれ、情報はより深く貴重なものを得られるといいます。


■顔をあわせる大切さ

プリンシプル・コンサルティング・グループでは、定期的に、お茶会を開いています。その時に仕事の自慢話をしてもらいます(笑)基調な情報共有の時間なのです。

大事なのは、顔を合わせる事。

会うと「あのお客さんがこんなことを言っていた」など、いろいろなことを思い出したり、思いついたりするからです。このため、メンバーは、毎日は必要ないけれども、できるだけオフィスには顔を出すようにしてもらっています。

ホームページをリニューアルし、現在のプリンシプル・コンサルティング・グループの仕組みを丁寧に伝えたところ、加わりたいという問合せが増えたため、グループの拡大を検討中だそうです。

ただし、むやみに拡大するのではなく、秋山さんが土地勘がある分野で、最大でも20名程度の組織におさえるとか。プリンシプルが100名規模になるというよりも、だれかがこの仕組みを真似して20名くらいのチームをつくり、そこと仲良くなって、一つのビルに似た形の集まりが、ワンフロアずつ入るのが理想だと秋山さんは語ります。

「会社に勤める人」「ICとして活躍する人」の次に、「その間の人」が活躍する場づくり、サンシモンやシャルル・フーリエといった理想のコミュニティ創りに努力した先人たちを超える仕組みづくりを目指す秋山さんの講演は会員、非会員にとって刺激の多い時間となりました。

(小林)

【懇親会の様子】
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